2022年7月12日、ウォルマートは、カヌーとEV配送車（LDV）を4500台（最大1万台まで購入可能）の購入で正式契約を締結したことを明らかにしました。
この車両は、オンライン注文を持続可能な方法で配送するために使用され、2040年までにゼロ・エミッションを達成するというウォルマートの目標にも貢献することになります。EV配送車は2023年に発売される予定ですが、両社は今後数週間のうちにダラス・フォートワース都市圏で車両構成の改良と最終確認のための先行配備を開始する予定です。
LDV：ドライバーの人間工学と安全性を向上させ、持続可能なラストマイル配送のために設計されました。
カヌーの完全電気式ライフスタイル・デリバリー・ビークル（LDV）はラストマイル配送のために最適化されたオール・アメリカンな商用EVです。
LDVは、他のカヌー車と同様に、モーター、バッテリーモジュール、その他の重要な駆動部品を統合した独自の多目的プラットフォーム（MPP）アーキテクチャに基づいて作られています。
LDVは、ラストマイル配送に最適化されたキャビンとカスタマイズされたカーゴスペースを備えています。カヌーは真のステア・バイ・ワイヤー技術を活用し、可動部品や車内への侵入を減らすことで、より使いやすい室内空間とドライバーの人間工学を改善し、パノラマウィンドウを追加して道路の視認性を向上させました。
LDVは、食料品や食品、食事の配送など、ストップ＆ゴーの多い配送のために設計されています。カスタマイズされたインテリアは、小荷物配送のために設計されており、経済性において競争力があります。モジュール式の設計と120立方フィートの貨物容積は、お客様のニーズに合わせて進化させることが可能で、時間の経過とともに1台あたりの投資額が減少することに寄与しています。
「世界で最も洗練されたバイヤーの一人であるウォルマートに、ハイテクでオール電化の米国製ライフスタイルデリバリービークルを選んでいただき、素晴らしいロジスティクス能力を付加できることを誇りに思います。カヌーのLDVは、小型乗用車の回転半径を持ち、駐車しやすいコンパクトなフットプリントでありながら、商用配送車の積載量と荷室スペースを備えています。カヌー社の投資家であり会長兼CEOであるTony Aquila氏は「これは、世界のラスト・マイル配送競争に真剣に取り組むための勝利のアルゴリズムです」と述べています。
カヌーの電気自動車は、Walmartの従業員が運転し、食料品から日用雑貨まで、オンライン注文の配送に使用されるほか、Walmart GoLocal（小売業者のサービス型配送事業）にも使用される可能性があります。
「米国ウォルマートのイノベーション・オートメーション担当上級副社長であるDavid Guggina氏は、次のように述べています。
「カヌーのユニークで持続可能性に焦点を当てた全電気技術により、当社の従業員に安全で人間工学的な配送車両を提供し、ラストマイル配送車両の多様化を継続できることを喜ばしく思っています。持続可能な方法でラスト・マイル・デリバリー・フリートを拡大し続けることで、コストを抑えながら、お客様やWalmart+会員にさらに多くの即日配送を提供できるようになりました。
ウォルマートは、専用のフルフィルメントセンターに加え、米国人口の90％から10マイル以内に位置する3800店舗を利用して、オンライン注文に対応しています。ウォルマートの従業員、Spark Driver Networkで運転する独立請負業者、サードパーティの配送サービス業者、そして場所によっては自律走行車やドローンを組み合わせて配送を行います。ラスト・マイル・デリバリー・ネットワークを通じて、ウォルマートは米国人口の80%に当日配送が可能であり、その品揃えはますます増えています」
カヌーとウォルマートの契約は、アーカンソー州における同社の既存のコミットメントを基礎とするものです。カヌーは昨年、アーカンソー州ベントンビルを本社に、オクラホマ州プライヤーを米国での製造拠点に選んだことを発表しており、ハートランドにおけるEVエコシステムをさらに確立し、周辺地域に数千の技術・製造業の雇用を創出することを目指しています。
Gugginaは、「Canoo本社に近接していることで、リアルタイムでコラボレーションやイノベーションを行えるだけでなく、ここアーカンソー州で製造や技術の雇用を創出する機会を得られることは、私たちにとって大きなメリットです」と述べています。
カヌーは、2022年第4四半期にLDVの生産を開始する予定です。
