- HERE SDK Navigateにより、グローバル企業や日本国内の様々な業種の企業が、地図機能をカスタマイズしたり、トラック向けのルート案内を組み込んだり、車載カーナビゲーションを開発したり、リアルタイムおよび過去の渋滞情報などを活用することで、モバイルアプリケーションを強化することが可能となります
- HERE SDK Navigateは、HEREが提供する最新の位置情報開発ツールです
先進的な位置情報および位置情報技術のプラットフォームを提供するHERE Technologies(以下、HERE)は2022年9月13日、日本でのHERE SDK Navigate(ソフトウェア開発キット)の提供開始を発表しました。製品が提供する豊富な地図データとカスタマイズ機能により、グローバル企業も日本企業もモバイルアプリのユーザー体験を高めることができます。
日本には高度なモバイルインターネットエコシステムの基盤があります。現在、日本のインターネットユーザーの92%がスマートフォンを所有しています[1]。5G対応スマートフォンへの需要増大とともに[2]、高度なモバイルアプリも次々と生まれています。位置データ/サービスは、現在および未来のモバイルアプリの土台となるものであり、企業にとってはユーザーに機能、体験、メリットを提供するための必須要素です。
HERE SDK Navigateは200カ国以上で提供されており、HEREが提供する最新の位置情報サービスが日本でも利用可能となります。これによりあらゆる企業が、複数の地図表示インスタンス、地図レイヤーの描画順序コントロール、俯角の制御、地図機能をカスタマイズするための統合ツール群など、高度で豊富な地図機能や位置情報機能を利用できます。このほか、車やトラックのターンバイターン(TBT)ナビゲーション、詳細な経路案内、ジオコーディングと検索、ネットワークポジショニング、ダウンロード可能なオフライン用地図データなどの機能も提供されます。
三菱商事株式会社 産業DX部門インダストリーDX部 部長代行 兼 グローバルマーケティングチームリーダーの河西壮夫氏は、次のように述べています。「過去2年間、三菱商事はHERE Technologiesと提携し、日本市場における機会を検討し、ロケーションインテリジェンスを利用したビジネスのデジタルトランスフォーメーションを支援してきました。日本におけるHERE SDKにより、企業がモビリティをさらに進化させ、よりスマートで効率的なビジネスへと変革することができると確信しています。」
輸送および物流業界の企業にとってHERE SDKスイートの機能は有益です。船井総研ロジ株式会社の取締役 常務執行役員の橋本直行氏は次のように述べています。「慢性的な人手不足の深刻化が喫緊の課題となっている日本。さらに、日本の物流業界では『2024年問題』が迫っており、トラックドライバーの残業規制がより厳しくなることが予想されます。これらのことから、物流セクターの近代化が急務となっています。テクノロジーはそのための一つの手段です。HERE SDKが日本で利用できるようになったことで、トラックドライバーにスムーズなナビゲーション体験を提供し、お客様をサポートすることができるようになることを期待いたします。」
世界の自動車業界がHERE SDKスイートを使ってブランド向上に利用しています。台南に拠点を置くオートバイメーカーのAeonmotorは、HERE SDKを自社のスマートダッシュボード「CROXERA®」およびその対応モバイルアプリに採用することで、ライダーにTBTでの経路案内や速度制限をリアルタイムで通知します。推定到着時間や目的地までの距離はダッシュボードに正確に表示され、別のアプリやデバイスを参照する必要はありません。
AeonmotorのエグゼクティブアシスタントであるCharlie Chung氏は次のように述べています。「Aeonmotorは2018年からHERE SDKを利用しています。以来、お客様には非常に好評で、もはや市場での当社の競争力を維持する定番の機能となっています。」
HERE Technologiesの日本法人HERE Japan株式会社の代表取締役社長である高橋明宏は次のように述べています。「日本のお客様やパートナーにHERE SDK Navigateの提供を開始することはHEREにとって重要な出来事です。HEREは、お客様やパートナーが機能をカスタマイズし、その顧客にシームレスなナビゲーション体験を提供できるようサポートしていきたいと考えています。同時に、世界中のさまざまな業界の企業がこの新しい製品を利用し、日本のローカルデータを使って日本のユーザーに到達することを期待しています。」
HERE SDK NavigateはネイティブのiOS/Android、およびFlutterでのクロスプラットフォーム開発に対応します。
HEREについて:
先進的な位置情報および位置情報技術のプラットフォームを提供するHEREは、位置情報の力で、人材、ビジネス、都市のDXに取り組んでいます。HEREのオープン・プラットフォームを通じて、都市のインフラ運営から企業の資産最適化、さらにはドライバーが安全に目的地に到着することまで、お客様により良い成果をご提供いたします。HEREの詳細は www.here.com および http://360.here.com (英語)をご覧ください。日本語での情報は https://www.here.com/jp をご覧ください。