- 米国最大の自動車メーカーであるフォードは、ファースト・ムーバーズ・コーリション（First Movers Coalition）の一員として、新興のクリーンテクノロジーにその購買力を注力
- フォードは、同連合の新しいアルミニウム部門の創設メンバーとして、2030年までにアルミニウムの一次購入量の少なくとも10％を炭素排出量ゼロに近い状態にすることを約束
- フォードは、2050年までにグローバルでカーボンニュートラルを達成し、持続可能性と人権へのコミットメントを守るグリーン・スチールおよびアルミニウムのサプライチェーンを成長させるために取り組む
2022年5月25日 - 本日、フォード・モーター・カンパニー（Ford Motor Company）は、購買力とサプライチェーンを活用して革新的なクリーンエネルギー技術の早期市場を創出するグローバルイニシアチブ、ファースト・ムーバーズ・コーリションに参加することを発表しました。フォードは、他のどの自動車メーカーよりも、米国でより多くの自動車を製造し、米国でより多くの時間給従業員を雇用しています。
フォードの最高政府責任者クリス・スミス氏は「フォードは、米国のフルラインの自動車メーカーとしては唯一、カリフォルニア州とともに自動車排出基準の強化を支持し、今年初めにはエネルギー省の『Better Climate Challenge』に参加し、製造時の排出量削減に取り組んだ最初の自動車メーカーとして、自動車の持続可能性における確固たる実績があります。そして今、ファースト・ムーバーズ・コーリションの一員として、グリーン・スチールやアルミニウムに投資することで、サプライチェーンが環境に与える影響をターゲットにしています。この連合は、人と地球に優しく、ビジネスにも役立つゼロ・エミッション輸送の未来を築く可能性を秘めているのです」と、述べました。
現在、5大陸で合計約8兆5千億ドルの市場価値を持つ50社以上が、ゼロ・カーボン技術の商業化を支援する連合を構成しています。フォードは、2030年までに少なくとも10%の炭素ゼロに近い鉄とアルミニウムを購入することを約束しています。フォードは、2050年までに車両、オペレーション、サプライチェーン全体でカーボンニュートラルを達成し、2035年までに科学的根拠に基づく暫定目標を達成するよう取り組んでいます。
フォードのサプライチェーン・サステイナビリティ担当ディレクターであるスー・スローター氏は、「適切な技術に投資し、今後10年以内に規模を拡大すれば、2050年までに排出量をカーボンニュートラルにすることは可能です。ファースト・ムーバーズ・コーリションに参加することで、フォードは、サプライヤーと協力して商業的に実現可能なグリーン・スチールおよびアルミニウムを実現したいことを市場に示すことになります。今日の我々のコミットメントの意図と意義は、ネット・ゼロ経済の構築を支援する可能性を秘めています」と述べています。
電気自動車とコネクテッドカーの新時代で競争し勝利するために、フォードは2022年から2026年にかけて、電気自動車とそれを駆動するバッテリーを開発するために世界全体で500億ドル以上を投資する予定です。これらの投資は、新たな雇用を創出し、サステナビリティと人権に対するフォードのコミットメントを支持するサプライチェーンを成長させるでしょう。
フォードはすでに、ディアボーンスタンピング、ケンタッキートラック、バッファロースタンピングの各施設で、毎月最大2,000万ポンドのアルミニウムを再利用しています。アルミニウム協会によると、リサイクルアルミニウムの製造に必要なエネルギーは、新しいアルミニウムの製造に必要なエネルギーの約5％にすぎません。
世界経済フォーラムと米国政府が主導するFirst Movers Coalitionは、アルミニウム、航空、化学、コンクリート、海運、鉄鋼、トラック輸送などの部門を対象としており、これらは世界の排出量の30％を占めています。世界経済フォーラムによると、アルミニウムは世界排出量の2％を占めています。
フォードは、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議において、2040年までにすべての新車およびバンの販売をゼロ・エミッション化し、遅くとも主要市場では2035年までにゼロ・エミッション化を目指すことで地球温暖化を抑制する世界連合「ルートゼロ」に参加しました。欧州では、2035年までに、同地域での全車両販売におけるゼロ・エミッションと、フォードの欧州の施設、物流、サプライヤーにおけるカーボンニュートラル化を目指すと、今年3月に発表しています。
First Movers Coalitionの詳細については、こちらをご覧ください。
