メルセデス・ベンツとグーグルは2023年2月23日、長期戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。この提携により、メルセデス・ベンツは、Google Mapsの新しい車載データとナビゲーション機能をベースに、自社ブランドのナビゲーション体験を構築する最初の自動車メーカーになる。
メルセデス・ベンツのユーザーは、場所に関する詳細情報、リアルタイムかつ予測的な交通情報、自動リルート機能など、グーグルが提供する最先端の地理空間情報にアクセスすることができる。これらの機能を次期メルセデス・ベンツ・オペレーティング・システム(MB.OS)に組み込むことで、高解像度スクリーン上での簡単な操作性と優れたグラフィックにより、お客様は優れたナビゲーション体験を享受することができる。
また、YouTubeのアプリケーションをメルセデス・ベンツのインフォテインメント・システムに導入する。メルセデス・ベンツは、Googleマップのデータを利用して、交差点やロータリー、カーブの手前で自動的に速度を調整するなどの運転支援機能を実現する予定。
メルセデス・ベンツはまず、Googleが提供する位置情報データにアクセスし、営業時間、写真、評価、レビューなど、世界中の2億以上の企業や場所に関する詳細情報を検索できるようにします。位置情報データは対象市場の最新世代のMBUXを搭載した全車両で利用可能となる。
AI: メルセデス・ベンツは、Google CloudのAIおよび機械学習機能を利用して、新しいモデルを迅速に作成、訓練、展開し、顧客体験を向上させる。
また、メルセデス・ベンツは、Google Cloudの高速かつ効率的なデータ処理プラットフォームを使用して、車両データを分析する。さらにGoogleのオープンインフラを利用して、オンプレミスからエッジ、クラウドまで、メルセデス・ベンツの現在のテクノロジー環境全体で安全にイノベーションとスケーリングを行う計画です。
グーグルおよびアルファベットのCEOであるスンダー・ピチャイ氏は「メルセデス・ベンツとのパートナーシップにより、Google Maps Platform、クラウド、YouTubeの先進技術がもたらされ、ドライバーの新しい体験の創造を支援sる。メルセデス・ベンツがカスタマイズされたナビゲーションインターフェースを設計できるようにすることに加え、私たちのAIとデータ機能を提供し、彼らのサステナビリティへの取り組みを加速させ、自律走行を進め、より優れた顧客体験を作り出すだろう」と語った。