クアルコム、SSW PartnersからADAS/自動運転向けソフトウエアArriver事業の買収完了を発表

Qualcomm プレジデント兼CEO、クリスチアーノ・アモン(左)、Qualcomm Technologies, 自動車部門シニア・バイス・プレジデント兼GM、ナクル・ドゥーガル(右)

Qualcomm Incorporated(以下クアルコム)は本日、SSW PartnersからのArriverの買収を完了したことを発表しました。これにより、Qualcomm Technologiesは、自動車メーカーやティアワンサプライヤーにオープンかつ完全に統合された、競争力のある先進運転支援システム(ADAS)ソリューションを大規模に提供できる能力を強化します。

Qualcomm Technologiesの自動車部門シニア・バイス・プレジデント兼GMであるNakul Duggal(ナクル・ドゥガル)は、「自動車業界の主要技術パートナーとして、Arriverのドライバーアシスタンス資産は、Snapdragon Digital Chassis Platformの一部となり、最先端のADASソリューション提供への取り組みを加速させるでしょう。将来の自律走行に向けた取り組みがより強化されます。Arriver社の優秀なチームを迎えることができとても嬉しく思っています」と語っています。

Snapdragon Digital Chassis Platform

この買収によりVeoneerが所有していた頃のArriver社とのこれまでの協力関係をもとに、Qualcomm TechnologiesはArriverのComputer Vision、Drive Policy、Driver Assistanceの資産を同社の主要なSnapdragon Ride Platformのポートフォリオに組み入れることになります。Snapdragon Ride Platformは、SoCとアクセラレータ製品のSnapdragonファミリーを搭載した高性能セントラルコンピューティングおよびビジョンシステムソリューションの包括的ポートフォリオ。機能安全を実現するための拡張性とアップグレード可能な統合ソフトウェアSoCに対する自動車エコシステムのニーズの高まりに対応するものです。

Snapdragon Ride Platformは、幅広い車種に対応する拡張性に加え、モジュール化されているため、自動車メーカーが開発したソフトウェア機能を柔軟に活用することができます。

本取引に関する詳細な財務情報は、2022年4月に開催予定の決算説明会でお伝えします。

また、VeoneerとQualcomm Technologiesは、戦略的協力関係を拡大します。両社は、顧客へのサービスとサポートの継続を保証し、先進運転支援システムの開発におけるロードマップの調整と技術協力に関する今後の協力について詳述した、新しい契約を締結しました。VeoneerとQualcomm Technologiesは、L2+以降に向けたQualcomm/Arriver-Veoneerの高度ADASソリューションの路上デモなど、共同での市場開拓活動をさらに進めていきます。

自動車業界で20年以上の経験を持つQualcomm Technologiesは、コネクテッド・ビークル、自律走行、電動化など、自動車業界の変革に対応する高度なソリューションを提供できる立場にあります。Qualcomm Technologiesは、接続、低消費電力、ハイコンピューティング、カメラ、グラフィックス、人工知能(AI)技術からなる「1つの技術ロードマップ」とシステム工学の専門知識を基に、2022年度第1四半期時点で、130億ドル以上の自動車デザインウィンパイプラインを確保しました。

Qualcomm Technologiesは現在、すべての大手自動車メーカーと提携しており、ADASおよびAD(自動運転)分野での勢いは衰えず、最近ではGeneral Motors、BMW、Ferrari、Renaultとの技術提携を発表しています。

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MobiliTech編集部

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