ITジャーナリストの石川温氏が、ジャパンモビリティショー2025(JMS 2025)の会場から、ライブストリーミング形式で現地の模様をレポートした。会場には多くの来場者がおり、非常に混雑している状況が報告された。特にトヨタブースは「ディズニーランド状態」と形容されるほどの長蛇の列で、平日にもかかわらず大盛況となった。

主要メーカーブースでは、ホンダが次世代EVの「Honda 0」シリーズ(サルーンとSUV/α)を展示。また、自動車業界への参入を目指すシャープブが提案したEVコンセプトモデル「LDK Plus」の展示もチェックしている。

シャープの「LDK Plus」は、自動車の駐車時間を活用し、「家の一部としての拡張空間」(パート・オブ・ユア・ホーム)として車を再定義するというコンセプト。主な特徴として、大きな荷物の出し入れに便利なBピラーレス構造、車内で仕事や休憩を可能にする180度回転する運転席、助手席を格納して広い空間を作り出す機能、そしてプライバシーを守る液晶シャッター窓、災害時に蓄電池としても使える太陽光発電の搭載が挙げられた。シャープはLDK Plusを2027年度を目処に市場投入する予定としている。

今回のJMS 2025は、単なる車の展示にとどまらず、技術革新と生活空間の拡張という未来のモビリティのあり方を提示する場となっており、コンシューマーレベルでの自動車産業への人気が根強いことをうかがわせるイベントとなっていた。