新宿副都心エリア環境改善委員会と10社（大成建設、ティアフォー、損害保険ジャパン、アイサンテクノロジー、KDDI、日本信号、大成ロテック、プライムアシスタンス、三菱電機）は、2023年7月20日より毎月3日間程度、自動運転モビリティの運行を開始することを発表した。本プロジェクトは、「西新宿エリアの魅力を高める新たなモビリティ」の運行を通じて、多様な人々を西新宿に呼び込み、エリア内の回遊性向上や滞在促進により、まちの活性化に寄与するものである。
西新宿エリアは、オフィス・ホテル・飲食店・病院・学校・美術館・公園といったさまざまな施設が集まる地域である。しかし、立体的な都市構造がもたらす目的地への経路のわかりづらさや上下移動の多さ、回遊性やにぎわいの欠如といった課題も存在している。
環境改善委員会は、これらの課題解決のため2020年度に自動運転モビリティの実証実験を開始し、それ以降、技術の成熟度や遠隔操舵の有用性の検証、信号やトンネルといった都市インフラとの協調、周辺施設との連携を通じた来街者の回遊性向上への貢献度について検証を進めてきた。
そして今回、これらの実証実験の結果を踏まえ、「西新宿エリアの魅力を高める新たなモビリティ」として継続的な自動運転モビリティの走行を開始する。また、民間企業などの資金による自動運転サービス事業の持続可能性についても検証を行う。
さらに、自治体・企業などの試乗や遠隔監視室などの視察を受け入れ、本プロジェクトを広く発信することで、自動運転サービスの導入を促進する。このような施策を通じて、西新宿エリアは、さまざまな人々が集まる魅力あるエリアへと発展していくことが期待されている。
