ソニー、「セーフティ」「エンターテインメント」「アダプタビリティ」の3つでモビリティ分野への貢献を目指す

 

ソニーグループは、2022年5月18日に経営方針説明会を開催しました。

 ソニーグループの会長兼社長 CEOである吉田憲一郎氏は「ソニーのパーパスのキーワードは感動です。感動を作るのは人であり、感動する主体も人なのです。経営の方向性は、クリエイターやユーザーといった人に近づくことであり、人を軸として経営に長期視点で取り組んでいます」と語りました。

 ソニーが注力しているのが「メタバース」と「モビリティ」になります。

 吉田社長はモビリティのきっかけとして、まず1979年に発売した「ウォークマン」を引き合いに出しました。

「ウォークマンは音を自由に持ち運び、どこでも楽しむことができる新たなライフスタイルを提案しました。モビリティという移動空間を、新しいエンターテインメント空間にしたいと思っています。次のメガトレンドはモビリティです。現在、世界には10億台のクルマが稼働しており、これがIT、通信と結びつくことで、長期的にサービス化し、クルマの機能がソフトウェアによってアップデートし、進化していきます。購入した後も進化するクルマであることが重要になってきます」と力説。

 モビリティにおいて「セーフティ」「エンターテインメント」「アダプタビリティ」の3つの分野がソニーが貢献できる領域だとしました。

 「セーフティ」は、同社が手がけるCMOSイメージセンサーやLiDAR向けSPAD距離センサーなどが重要になっています。イメージセンサーなどが多くの自動車メーカーに採用されつつあります。

「アダプタビリティ」ではプレイステーションやaiboなどで提供してきたクラウドサービスの知見を活かして、進化するモビリティの実現に貢献するといいます。

 ソニーは自社で電気自動車「VISION-S」を研究、開発してきましたが、自社だけで商品化するには限界があります。そこで、ホンダと戦略的提携を結びました。

ホンダによるモビリティの開発力、車体製造の技術力と知見に、ソニーグループのセーフティ、エンターテインメント、アダプタビリティの3つの貢献領域を組み合わせていくことで、2025年のEV発売を目指します。

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MobiliTech編集部

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