
ヒョンデ自動車グループは、出力と効率の新たな基準となる次世代ハイブリッドパワートレインシステムを発表しました。このシステムは革新的な電動化技術を組み込んでいます。
核となる技術として、新しいトランスミッションに2基の統合型モーター(P1、P2)を搭載しています。P1モーターは始動、バッテリー発電、駆動力アシストを担い、P2モーターは走行と回生ブレーキを担当します。これにより、パフォーマンス、燃費効率、および静粛性が向上します。
ヒョンデ自動車グループによると、同クラスの内燃機関パワートレインと比較して、この次世代システムは燃費が約45%向上し、最高出力は約19%増加するとされています。
新しいシステムは、様々なエンジンと組み合わせて、低100PSから中300PSの幅広いシステム出力を提供でき、これによりコンパクトから大型まで多様な車両クラスへの適用が可能になります。最初に導入されるのは2.5リットルターボハイブリッドユニットで、その後1.6リットルターボハイブリッドも提供される予定です。特に2.5ターボハイブリッドは、オーバーエキスパンションサイクルなどの技術で効率を高めています。
このシステムは、最新のパリセードハイブリッドに初搭載され、今後ヒョンデおよびキアの他モデルにも展開されます。さらに、2026年には後輪駆動の2.5ターボハイブリッドも計画されており、ジェネシスブランドへの適用も進められます。
次世代ハイブリッドシステムには、車両から外部へ電力供給が可能なV2L機能(最大3.6kW) や、エンジンの稼働なしで車内機能を利用できるステイモード などの電動化技術も含まれています。これらの技術により、より優れたドライバビリティとハイブリッド走行体験を提供することを目指しています。

