Valeoは1月4日(現地時間)、アメリカ・ラスベガスで開催されている世界最大級のテクノロジー展示会「CES」において、NTTデータなどとともに、自動駐車のソリューションを提供していくと発表しました。
ValeoとNTTデータ、自律走行システム用ソフトウェアスケールアップのエンボテックは、3社共同でコンソーシアム「VEN.AI」を設立。グローバルな展開能力を備えた駐車場自動化のためのソリューションプロバイダーとなることを目指します。このコンソーシアムでは、各社が保有するIP、最新技術、販売・サポート体制、強力な運用サービスなどを結集しています。
VEN.AIは、センサー、5Gなどのコネクティビティ、オフボードコンピューティングを利用して車両を専用駐車場に誘導するため、車両側にはほとんど要件のないインフラベースのソリューションを提供します。自動駐車ソリューションは、自動車を生産する組立工場、物流センサー、自動バレーサービスとしての駐車場など、さまざまなユースケースで実施することが可能です。
初期段階では、VEN.AIは製造業に特化したユースケースに注力しており、ある製造ステーションから別の製造ステーションへ車両を自動誘導することで、自動車メーカーの組立ラインの効率化を支援します。ここからは、組み立てラインの端から、発進エリアの専用スポットまで車両を誘導します。その結果、より効率的な組み立てラインが実現し、時間とコストを節約することができます。
「VEN.AIは、自動車業界のお客様のインダストリー4.0に向けた効率性と生産性を高めるためにNTTデータが行っている投資の一例です」とNTTデータサービス、製造部門担当社長のプラズーン・サクセナ氏は述べました。「エッジコンピューティング、ネットワークモニタリング、高度な接続性など、NTTデータのイノベーションにより、VEN.AIは消費者や自動車メーカーなどのモビリティをより簡単に、よりエネルギー効率よくすることができるでしょう」と述べています。
ADASセンサーと関連する検出アルゴリズムの世界的リーダーであるValeoは、駐車場システムを適切に機能させるために必要な技術を供給していきます。供給されるセンサーは、駐車場内のクルマを検知して位置を特定し、周辺環境を把握するために使用し、この情報は、駐車スペースに車を正確に誘導するためのアルゴリズムに利用されるとのことです。