ホンハイはリファレンスデザイン3モデルを展示し基礎技術の高さをアピール:Taipei AMPA 2023

2023年4月13日

ホンハイ(フォックスコン)は4月12日から台湾・台北にて開催中の「TAIPEI AMPA 2023」に出展。BEVの量産仕様車3台をはじめ、バッテリーや半導体など同社の基礎技術についての展示を行っていました。

Model B

「Model B」は2022年10月に発表されたクロスオーバーSUVで、1回の充電で450kmの航続距離を実現す。「Model C」と同じプラットフォームが使われており、デザインはイタリアのピニンファリーナSPAと共同で作られています。

Model V

「Model V」はホンハイ初となるピックアップトラックで、こちらも2022年10月に「Model B」と合わせて発表されたモデル。積載量は1t、牽引能力は3tとなっており、航続距離は420kmです。

Model C

2021年に発表され、「Model B」のベースにもなっている「Model C」。すでに台湾の自動車メーカーからModel Cをベースとした「Luxgen n7」として発売が予定されています。

基礎技術の高さを自動車メーカーにアピール

ホンハイは製造のみを担当するEMS (Electronics Manufacturing Service) のため、Model C同様、これらのモデルがそのまま市販車として販売されるのではなく、いわゆるリファレンスモデルです。ホンハイの強みはバッテリーや電動制御といった基礎技術部分。そのためブースには、同社が持つ基礎技術の展示にも力が入れられていました。

このホンハイのもつ基礎技術と、各自動車メーカー独自の設計思想とを水平分業で取り組むことで、高品質なBEVが提供できるわけです。これは現在ホンハイの主力事業でもあるスマートフォンの製造と同じ手法。今後はスマートフォンと同じように、電気自動車が大手自動車メーカー以外からも登場しそうです。

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中山 智/Satoru NAKAYAMA

海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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