ホンハイ(フォックスコン)は4月12日から台湾・台北にて開催中の「TAIPEI AMPA 2023」に出展。BEVの量産仕様車3台をはじめ、バッテリーや半導体など同社の基礎技術についての展示を行っていました。
Model B
「Model B」は2022年10月に発表されたクロスオーバーSUVで、1回の充電で450kmの航続距離を実現す。「Model C」と同じプラットフォームが使われており、デザインはイタリアのピニンファリーナSPAと共同で作られています。
Model V
「Model V」はホンハイ初となるピックアップトラックで、こちらも2022年10月に「Model B」と合わせて発表されたモデル。積載量は1t、牽引能力は3tとなっており、航続距離は420kmです。
Model C
2021年に発表され、「Model B」のベースにもなっている「Model C」。すでに台湾の自動車メーカーからModel Cをベースとした「Luxgen n7」として発売が予定されています。
基礎技術の高さを自動車メーカーにアピール
ホンハイは製造のみを担当するEMS (Electronics Manufacturing Service) のため、Model C同様、これらのモデルがそのまま市販車として販売されるのではなく、いわゆるリファレンスモデルです。ホンハイの強みはバッテリーや電動制御といった基礎技術部分。そのためブースには、同社が持つ基礎技術の展示にも力が入れられていました。
このホンハイのもつ基礎技術と、各自動車メーカー独自の設計思想とを水平分業で取り組むことで、高品質なBEVが提供できるわけです。これは現在ホンハイの主力事業でもあるスマートフォンの製造と同じ手法。今後はスマートフォンと同じように、電気自動車が大手自動車メーカー以外からも登場しそうです。