ホンダとヤマト運輸は、交換式バッテリーを活用した軽電気自動車(軽EV)による集配業務の実証を2023年11月より始めると発表した。特筆すべきは、使用される交換式バッテリーの電力供給が再生可能エネルギーに由来する点だ。
この実証では、ホンダの新たな軽EVコンセプトモデル「MEV-VAN Concept」が使用される。この車両は、交換式バッテリー「Mobile Power Pack e:」8本を搭載しており、太陽光で発電された再生可能エネルギーを使用している。この取り組みは、充電に伴う待機時間の短縮や電力の使用ピークの緩和を目指すものである。
Hondaは、2050年までに全ての製品・企業活動を通じたカーボンニュートラルを目標としており、この実証はその方針の一環となる。一方、ヤマト運輸も、2050年までの温室効果ガスの排出削減目標を掲げ、持続可能な物流の実現を進めている。
交換式バッテリー導入の背景には、充電に伴う待機時間の短縮や電力消費の効率化といった課題への解決が求められている。今後の実証結果が、軽EVの集配業務における実用性をさらに高めることが期待されている。