- 縦方向に回転する34インチ超大型コックピットディスプレイを開発
- 運転情報を表示し、インフォテインメント機能をコントロールする大型シングルスクリーン。トリプル曲面技術で視認性を向上
- コア部品技術のノウハウと最先端技術を融合させた新コンバージェンス技術。韓国内外に10件の特許を出願
ヒョンデモービス(現代モービス、Hyndai Mobis)は5月23日、世界初の自動車用統合コックピットシステムの調整可能ディスプレイ技術を開発したと発表しました。自律走行車に最適化されたこの新技術は超大型の曲面スクリーンを可動式にするという新しい概念を採用。スクリーンを上下に動かすことができるため「Swivel Display」とも呼ばれています。
この可動式ディスプレイは34インチの超大画面で、超高解像度の6K有機ELパネルを搭載しているのが特徴です。現在、車載用ディスプレイは耐久性や信頼性など厳しい品質条件に直面しており、34インチは車載用ディスプレイの中で最大と認識されています。この超大型ディスプレイは上から下まで3点で曲がるマルチカーブスクリーンとして設計されており、ユーザーの視認性を向上させるだけでなく、デザイン面でも全体の美観を高めています。
運転席から助手席まで伸びるこのディスプレイにはさまざまな運転情報やナビゲーション情報、音楽や動画などのコンテンツを表示することができ、自律走行環境においてフルスクリーンでパーソナライズされたコンテンツを楽しむことができます。またディスプレイを運転席側に回転させ、必要最低限の情報のみを表示する小型スクリーンで開放感を味わうことも可能です。
このディスプレイは超大型でありながら1画面であるため、例えば自律走行時にはフルスクリーンで動画を視聴することが可能です。また画面タッチやジェスチャーなど、いくつかの方法でコンテンツを操作することができます。
この新技術を開発する過程で、現代モービスは韓国内外に10件の特許を申請しています。走るクルマに搭載することを前提にしたムービングディスプレイの開発は容易ではなく、例えばディスプレイの旋回配置技術、位置制御、コックピットの統合デザインなどの特許が申請されています。自動車3大モジュールの一つであるコックピットモジュールの主要メーカーとして培ってきた技術ノウハウが、ヒョンデモービスのこの旋回式ディスプレイ技術の開発を可能にしました。