LG科学とGeneral Motors、EV100万台分の電池原料を長期的に供給する契約を締結

2022年7月28日

LG科学とゼネラルモーターズは、LG科学からGMへの正極活物質(CAM)供給に関する契約を締結したと発表しました。

この供給契約により、GMは急成長するEV生産のニーズに対応することができます。CAMは、ニッケルやリチウムなどを加工したもので、電池セルのコストの約40%を占める重要な電池材料となります。

LG科学は、今回の長期供給契約を通じて、2022年後半から2030年まで、EV生産500万台分に相当する95万トン以上のCAMをGMに供給する予定です。GMが確保したCAMは、GMとLGエナジー・ソリューションズの合弁会社であるウルティウム・セルズLLCが、オハイオ州ウォーレン、テネシー州スプリングヒル、ミシガン州ランシングにある電池セル工場で使用する予定となります。

また、GMとLG科学は、2025年末までに北米でのCAM生産施設の現地化を検討します。

GMのグローバル購買・サプライチェーン担当副社長であるJeff Morrisonは「この契約は、急速に拡大する電気自動車生産のニーズを支える、強力で持続可能な電池原料サプライチェーンを構築するというGMの取り組みを基礎としたものです。LG科学は、過去10年にわたり、正極活物質の技術的専門知識、高品質、大量生産能力を実証してきました。同時に、この契約はGMのサプライヤーとの強固な関係に対するコミットメントを示すものであり、最近発表した他の多くのEVサプライチェーンの発表と補完するものです。

重要なことは、GMが2025年末までに100万台のEV生産能力を達成するという目標をサポートするために、全てのバッテリー原材料について戦略的パートナーとの契約上のコミットメントを確保したことです」とMorrisonは付け加えました。

LG科学が供給を予定している正極材は、GMのUltium Platformに搭載されるEV用のNCMA(ニッケル、コバルト、マンガン、アルミニウム)正極材となります。NCMA正極材は、LG科学の最高の材料技術を結集した製品で、優れた安定性と出力を特徴としています。材料技術にアルミニウムを適用し、安定性を強化しながら、GMの前世代電池で使用されていたコバルトの量を70%削減しました。

LG科学のシン・ハクチョルCEOは「顧客との緊密な協力関係を基に、世界最高の正極材を生産し、市場のグローバルリーダーとしての地位をさらに強化します:と述べました。

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MobiliTech編集部

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