アメリカン航空、水素電気エンジン開発会社「ゼロアビア」への出資を発表

アメリカン航空は2022年8月3日、水素電気自動車とゼロ・エミッション航空機のリーダーであるゼロアヴィア社への投資を発表しました。この出資に加え、ゼロアビアの水素電気パワートレイン開発プログラムから最大100基のエンジンを発注する機会を提供する覚書が締結されました。このエンジンは、ゼロエミッションでリージョナルジェット機を駆動することを目的としています。

アメリカン航空の最高財務責任者Derek Kerrは、「ゼロアビアの新しい水素電気エンジン技術への投資は、持続可能な航空の将来において重要な役割を果たす可能性を秘めています。我々は、この業界の発展に貢献できることを嬉しく思っており、アメリカン航空が永遠に繁栄するよう構築する中で、このエンジンが我々の航空会社の将来をどのように支えることができるかを探求することを楽しみにしています」と話しています。

ゼロアビア社は、将来、このエンジンをリージョナルジェット市場に組み込むための道を開く、革新的な推進技術の一定の型式証明の達成に取り組んでいます。ZA2000-RJパワートレインは、早ければ2020年代後半に排出ガスゼロのリージョナルジェット機での飛行を可能にすると予想されています。

ゼロアビアの創業者兼CEOであるVal Miftakhovは、「世界最大の航空会社から支援を受けることは、当社が水素・電気によるゼロエミッション飛行の開発を進めていることを強く示すものです。私たちは持続可能な旅の実現に注力しており、業界の先見的リーダーであるアメリカン航空がゼロアビアを航空の未来の一部と見なしていることを嬉しく思います」と述べました。

今回の投資は、2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量を正味ゼロにすることを含む、アメリカン航空の積極的な気候変動目標の達成に向けた新たな行動を示しています。アメリカン航空が最近発表した「環境・社会・ガバナンス報告書」で説明した戦略と進捗状況に加え、最近の持続可能性に関する取り組みには次のようなものがあります。

  • ネステ社から、業界初のCORSIA認証を受けた持続可能な航空燃料(SAF)のバッチを受領
  • Gevo社から5年間で5億ガロンのSAFを購入する契約を締結。これは、アメリカン航空にとってこれまでで最も重要なSAFのコミットメント
  • 2035年の温室効果ガス排出削減目標について、Science Based Targetsイニシアチブの認証を受けた世界初の航空会社に
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MobiliTech編集部

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