EV充電サービスを手がけるプラゴは都市部の商業施設を中心に事前予約できるEV充電ステーションを導入し、2022年10月からサービス提供を開始します。
これに伴い、急速充電器「PLUGO RAPID(プラゴ ラピッド)」の提供を開始し、従来提供してきた普通充電器「PLUGO BAR(プラゴ バー)」と合わせてEV充電インフラの整備を図っていくとともに、EV充電にかかる体験を一括で利用できるスマホアプリ「Myプラゴ」の本格提供もスタートします。
現在、東京都内のEV保有者の4割は住宅事情などにより自宅で充電できていない状況にあり、ユーザー目線でのEVシフトを後押しするためには、生活ルーティーンの中で確実に充電できる環境を整えることが重要です。
プラゴでは、自宅の充電設備の有無に関わらず、EVユーザーが自宅での基礎充電のように、確実かつ便利に利用できる充電場所の整備により課題解決を図るべく、このたびのサービス開始に至りました。
■開発背景
2022年に行った自社調査によると、東京都内で電気自動車を所有するユーザーの4割が、住宅事情により“自宅で充電できていない”という実態がわかりました。 戸建てでは敷地内の充電器の設置や工事費用にハードルがあり、一方、集合住宅では充電器の設置を自分だけで決めることができず、設置されている場合でも数が非常に少ないという現状が浮き彫りになりました。
自宅に充電設備のないEVユーザーは日常的に近隣の充電場所を利用していますが、ほかの車が使用しているため充電できなかったという経験を持つユーザーも多く、確実な充電の機会が担保されていない「充電難民」といえます。
また、自宅に充電器を設置している場合にも、充電器がある場所を選んで出かけているなど、充電をきっかけにガソリン車の利用とは異なる行動が生まれており、半数以上のEVユーザーは、自宅の基礎充電だけではなく、生活圏内にある充電スポットを併用していました。つまり、全てのEVユーザーの利便性を高めるために、充電を生活ルーティーンに組み込むことの重要性が浮き彫りになったといえます。
あわせて、現状では「自宅での基礎充電が難しい集合住宅ではEVは買えない」という認識が多くを占めていますが、「生活ルーティーンの中に確実に使える充電ステーションがあれば、全ての人がEVを購入できる」という理解が広まれば、集合住宅居住者のEV購入を促進することができるとともに、既存ユーザーの充電問題も解決することができるとプラゴは考えています。
■プラゴが提供する充電器について
プラゴは普通充電器「PLUGO BAR」に加えて、急速充電器「PLUGO RAPID」を製品展開することで、施設の場所や特徴、利用者の生活スタイルに応じた適材適所の充電設備を提供していきます。
「PLUGO RAPID」は、連続利用時間を60分に設定しており、比較的滞在時間の短いスーパーマーケット、コンビニエンスストア、スポーツジムなどへの設置を進めています。自宅で充電できないEVユーザーに対し、生活ルーティーンに組み込んで、日常的に活用いただけるよう展開していきます。
■導入予定施設
商業施設等で予約利用できる充電ステーションの提供はプラゴが国内唯一です。プラゴでは、2022年3月から、二子玉川駅直結の複合型商業施設「二子玉川ライズ」にて、EV充電の事前予約システムの実証実験を行ってきました。その中で得られたユーザーのニーズや動向を反映し、このたび商業施設へのEV充電サービスへの導入を本格稼働しました。
現在、複数の企業と設置に向けた取り組みを進めており、今後は各店舗と連携し、充電時間に活用できる“クーポン”や”特典サービス“の提供も予定しています。
■スマートフォンアプリ「Myプラゴ」
プラゴはEV充電体験を向上するスマホアプリ「Myプラゴ」を2022年9月29日から本格提供開始します。「Myプラゴ」では充電ステーションの検索や空き状況の確認/通知から予約・決済まで一気通貫した利用を可能にします。出かける前から商業施設の充電ステーションを確保できるよう、60分前から取り置き予約できるほか、他に充電ステーションを使っている車が退出した際に通知が届く機能を備えています。
・Myプラゴ詳細
■今後の目標
2025年までに、全国都市部を中心に1,000拠点の導入を目指します。