2025年に日本でフライトを目指すEHangのAAV「EHang 216」【GITEX2022】

2022年10月10日から14日までUAE・ドバイで開催されたGITEX2022ではモビリティー関連の展示も多くみられました。中国のAAV(自律飛行型航空機)メーカーのEHangは2人乗りの乗用機「EHang 216」を展示しました。

EHang 216は前後左右に2つずつのプロペラを搭載するeVTOL(電動垂直離着陸機)です。自動運行に対応しておりパイレットレスでの飛行も可能。エアタクシーや荷物の運搬への応用が考えられています。現時点ではまだ商用化されていないものの、すでに量産体制に向け中国で年間600台の生産工場を建設中です。

サイズは縦横が5.63m、全高が1.85mで重量は220㎏。最大航行距離は荷物搭載時で30Km、最大速度は130Km/hに達します。充電は後方にあるプラグから行います。満充電に要する時間は2時間と短く、連続した運行も問題なくできるでしょう。

すでに各国で試験フライトも行われており、日本でも旅客用AAVとして初めて認可を受け、2021年6月に日本でのテスト飛行も行われました。革製のシートは高級感と乗り心地を両立。ガルウィング型のドアで乗降も楽にできます。

4Gおよび5Gのモバイル通信に対応しており、スマート指令センターから域内のAAVを一括管理、コントロールが可能です。飛行中の状態をスマートフォンアプリで確認することもできます。

日本では株式会社AirXがEHangのAAVの国内におけるプレセールス契約を締結、2025年に大阪で開催される大阪万博での運航を目指しているとのこと。あと数年内に日本でのエアモビリティーが実現しそうです。

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山根康宏/Yasuhiro YAMANE

香港在住の携帯電話研究家。スマートフォンを中心にIoT、スマートシティー、プロダクトデザインなどターゲット範囲は広い。年の大半を海外取材に費やしており、モビリティーの進化を日々体感している。

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