NVIDIA は1月3日(現地時間)、GeForce NOW クラウド ゲーミング サービスを自動車向けに提供すると発表した。Hyundai、Kia、Genesis のブランドを擁する現代自動車グループ、EVメーカーである BYD、スウェーデンのPolestar が、クルマにGeForce NOW を搭載する最初の企業となる。
GeForce NOWを提供することで、前席に座っているドライバーが駐車中にゲームをストリーミングすることができるほか、後部座席に画面がある場合は後部座席でもゲームをプレイすることができるようになる。
NVIDIA の自動車担当バイス プレジデントであるアリ カニは「アクセラレーテッド コンピューティング、AI、コネクティビティは、新しいレベルの自動化、安全性、利便性、そして楽しさを車にもたらす。人気タイトルに加え、数十の基本プレイ無料タイトルをゲーマーのライブラリからストリーミングできる機能は、車載インフォテインメント体験を新たな高みへと導くだろう」
GeForce NOW は、クラウド上の GeForce サーバーによる画期的な低遅延ストリーミング テクノロジを活用。これにより Steam、Electronic Arts アプリ、Ubisoft、Epic Games ストア、GOG.com などの主要な PC ゲーム ストアから入手可能な、『A Plague Tale: Requiem』、『ウィッチャー3 ワイルドハント』、『サイバーパンク2077』など1000 を超えるタイトルをリアルタイムでプレイできる。さらに『フォートナイト』、『LOST ARK』、『Destiny 2』 など基本プレイ無料のゲームも多数含まれる。
GeForce NOW を提供予定の自動車メーカー
- 現代自動車グループは、Hyundai、Kia、Genesis のラインナップに NVIDIA DRIVE 車載インフォテインメント システムを標準装備しており、これらの車両に GeForce NOW を搭載する予定。
- NVIDIA DRIVE プラットフォームで EV を開発している BYD は、GeForce NOW を車載クラウド ゲーミング体験として世界の自動車市場に提供するため、NVIDIA と協力。
- 同じく NVIDIA DRIVE 集中型コンピューティングを利用する Polestar も、クラウド ゲーム サービスを自社の EV に導入予定。
GeForce NOW は、北米とヨーロッパでは NVIDIA から、世界の他の地域では GeForce NOW アライアンス パートナーを通じて提供される。