クアルコムとハーマン、車載AIで自動車の「スマホ化」を加速!

2025年9月10日、ミュンヘンにて、クアルコムとハーマンは、自動車産業における生成AIの発展を目指す提携を発表しました。この戦略的提携は、車両がスマートフォンと同様に更新・適応・進化するという今日のドライバーの期待に応え、自動車業界の消費者テクノロジー変革を加速させることを目的としています。

提携の主な内容は、クアルコムのSnapdragon Cockpit EliteプラットフォームをハーマンのReady製品ポートフォリオに統合することです。これにより、インテリジェントで文脈に即した、共感的な車内体験を実現します。リアルタイムADAS可視化、状況認識、運転者および乗客の感情や好みに応じるユーザーインターフェースなどが可能になります。

具体的には、ハーマンのReady Engage(Luna AIアバター)、Ready Vision QVUE(ARリッチ可視化)、Ready Care(AIベース運転者監視)といった製品が、クアルコムの計算能力によって強化されます。この共同開発ソリューションは、まず欧州と中国の自動車メーカーを対象に市場投入されます。

さらに両社は、Snapdragon Ride EliteおよびSnapdragon Ride Flex SoCを活用し、ハーマンの中央演算ポートフォリオ向けの堅牢で拡張性の高いソリューションも提供します。これにより、単一のSoC上で重要度の異なる複数のワークロードを同時に実行し、システム設計の簡素化や消費電力の削減、ADAS機能とインフォテインメント体験間のシームレスな相互作用を実現します。

クアルコム・テクノロジーズのエンリコ・サルバトーリ氏は、「この技術提携は自動車イノベーションにおける重要な瞬間です」と述べました。ハーマンのハイバート・フェルホーフェン氏は、「クアルコム・テクノロジーズとの提携により、継続的に向上するインテリジェントで直感的な体験を提供できます」とコメントしています。

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MobiliTech編集部

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