BMWは1月5日(現地時間)から開催の世界最大級のテクノロジー展示会「CES」の基調講演に登壇。コンセプトカー「i Vision Dee」のプロトタイプを公開しました。ステージに登場した4ドアセダンは当初、ホワイトでしたが、32種類の色で車の外観を構成できるE-Ink技術を搭載し、その後さまざまな色や模様に変化し、観客を沸かせました。
Deeはあくまでコンセプトカーですが、BMWの次世代プラットフォーム「Neue Klasse」を象徴するもので、同社はセダンとアクティビティ・ビークルなどを2025年に発売する予定だと述べています。
基調講演では、Deeの声はクルマをパーソナライズし、人間らしくする役割を果たしました。Dee声だけでなく顔の表情も持つパーソナリティあるとBMWは語ります。BMWのCEOであるオリバー・ジプスは、Deeを「人間と機械の相互作用の次のレベルであり、単にSFとして片付けることのできない概念だ。我々のNeue Klasseを飛躍するものだ」とまで言っています。
「Software-Defined Vehicle」が定着し始めて以来、自動車メーカーは、ドライバーや乗客によりパーソナライズされた体験を提供するために、そのソフトウェアを使用する新しい方法を模索してきました。CESでは、いつもさまざまな事例が紹介されいます。昨年は、Amazon Fireストリーミングの自動車への導入とGoogle Homeの統合が話題になりましたが、今年はNVIDIAなど車内でゲームが楽しめるのが話題になっています。
しかし、BMWは、人間とクルマの間の感情的なつながりだけでなく、クルマ自身が感情を持つことを想定し、さらに一歩踏み込んだ取り組みを行っているようです。