BYD、次世代のDynastyとOceanシリーズで「NVIDIA DRIVE Orin」を使用へ

BYDは、新車開発において、NVIDIAのチップである「DRIVE Orin」の活用を拡大すると発表した。

NVIDIA DRIVE Orin SoC (システム オン チップ) は、254 TOPS (毎秒1 兆回の演算) を実現したインテリジェントな車両向けのセントラル コンピューターとなる。自動運転機能、コンフィデンス ビュー、デジタル クラスター、AI コックピットを実現することが可能なソリューションとされている。DRIVE Orinを使用することで、レベル 2+ システムからレベル 5 完全自動運転車までの全ての車両を 1 度の開発投資で構築し、スケールさせ活用することが可能となる。

 BYD は次世代の Dynasty および Ocean シリーズの複数モデルで DRIVE Orin の使用を拡大し、安全でインテリジェントな車両を市場に投入するという。

NVIDIA の自動車担当バイス プレジデント リシ ダール(Rishi Dhall)は「NVIDIA DRIVE Orin は、ソフトウェア デファインドの未来を構築しているグローバル モビリティのリーダー達と共に大きな成功を収めている。BYD との継続的な協力は、現在および将来のインテリジェント車両の集中型コンピューターとしての DRIVE Orin に対する業界の信頼の証だ」と語る。

NVIDIA と BYD は、将来の自動車はプログラマブルであり、多くの組み込みコントローラー群から高性能集中型コンピューターに基づくものに進化し、車両の寿命全体にわたってソフトウェアの更新によって機能が提供および強化されるようになるという信念を共有しているという。 DRIVE Orin のコンピューティング パワーは、多様で冗長なセンサーをリアルタイムで処理するために不可欠であり、自動車メーカーが車両の寿命全体にわたって新しいソフトウェア駆動型のサービスを開発しサポートするための十分なコンピューティング能力を提供する。

昨年生産を開始して以来、市場で最高性能の自動車グレードのプロセッサであるDRIVE Orin は、新世代の NEV、ロボタクシー、シャトル、トラックに最適な輸送業界の AI エンジンとしての地位を確保しつつある。 業界の厳しい安全基準を満たすよう設計されたスケーラブルな DRIVE Orin プラットフォームは、1 秒あたり最大 254 兆回の演算を実行可能で、AI コックピットや自動運転機能を強化し、多数のディープ ニューラル ネットワークを同時に実行することで究極の安全性と信頼性を提供します。

BYD は、一連のEVに NVIDIA DRIVE Orin を採用するだけでなく、NVIDIA と協力して NVIDIA GeForce NOWクラウド ゲーム サービスを自社の車両に導入することで、車内体験を強化することを今年初めに発表している。

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MobiliTech編集部

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