ここ最近、急速に広がりを見せるEVの充電環境。
DMMは2023年5月より、全国の商業施設や宿泊施設、公共施設、マンションなどに「DMM EV CHARGE」と称するEV充電サービスを提供している。
初期段階では、事業者に対して「0円プラン」や「売電シェアプラン」を展開。前者は初期費用やサービス利用料が無料、後者は施設での充電器設置と引き換えに販売価格の一部が還元されるという形で、これにより3ヶ月で2500基の受注を達成している。
さらに、2024年より新たに「NACS(North American Charging Standard:北米充電標準規格)」に対応した急速充電器の提供を始める。この規格は、SAE Internationalが2023年6月に標準化を発表したもので、今後の自動車メーカーの導入拡大が期待されている。
DMMの充電器は、ガソリンスタンドや高速道路のサービスエリア、パーキングエリアに設置される予定であり、サービスは2023年12月から商業施設と宿泊施設を中心に提供が開始される。利点としては、DMMアカウントとの連携によるアプリ決済が可能で、DMM.comの会員4101万人が即座にサービスを利用できる点。また、利用頻度に応じてDMMポイントが還元されるキャンペーンも計画されている。
DMMは、2024年中に全国で1万基の充電器設置を目標としており、多様なニーズを満たすことで業界No.1のEV充電サービスを目指している。この動きは、国内のEVシーンにおける新たな風をもたらすこととなるだろう。