国内2大レースででダブルタイトル。坪井翔「『36号車にはかなわない』と思わせた素晴らしい年」

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au TOM'S GR Supra 36号車 ドライバー 坪井翔:

 3回目のチャンピオンを獲得することができました。1回目のチャンピオンは大逆転で、2回目はしっかり最終戦まで戦いましたが、今年は最終戦の決勝を待たずして決められたということで、同じチャンピオンでもそこまでのプロセスが1回目、2回目と全然違いました。今年はランキングトップを一度も譲ることなく、速さ強さというのを一番発揮できて、同じチャンピオンの中でも、今年はライバル勢に対しても「36号車にはかなわないよね」と思わせられるようなシーズンにできたと思うので、素晴らしい年だったと思います。今日のレースは、最初引き離したものの、その後は詰められる苦しい展開で、それでもトップをしっかり守ってバトンタッチできました。 後半の山下選手は長く大変なスティントでしたが、チャンピオンを決めても気を緩めず、ポール・トゥ・ウィンするという強い気持ちを持って戦い、チャンピオンらしい良いレースができたと思います。僕自身2021年に初のチャンピオンを獲った翌年も2連覇を目標に頑張ったんですけど、取れなくて今年はそのリベンジを果たすつもりでしたし、カテゴリーが違いますが、スーパーフォーミュラの方もチャンピオンを取れたのでダブルタイトルがかかっているという状況でした。応援していただいた皆様の応援のおかげもあって、ダブルタイトル、そしてチームとしてSUPER GT2連覇という素晴らしい結果を今年は残すことができました。ありがとうございました。

au TOM'S GR Supra 36号車 ドライバー 山下健太:

 今年36号車に移籍してきて、絶対にチャンピオンを獲らなきゃいけない環境で、シーズンが始まる前は大丈夫だろうと思っていたものの、始まってみると苦戦というかうまく乗れない時もあり、最終戦に近づくにつれ、坪井選手はSFで勝ってダブルタイトルがかかってるし、チームは2連覇がかかってるし、みたいな状況で、自分は今までそういう状況があんまりなかったのですが、珍しくプレッシャーというか緊張を感じるレースが多かったです。とはいえそんな中でなんとかそれなりにチャンピオンが取れるぐらいのパフォーマンスは出せたのかなと思います。 今日は坪井選手のインフォメーションを受けて、タイヤを前半スティントとは違う、どう振る舞ったらよいかあまりわからないタイヤで走りました。結果的には最後までタレずに走れたものの、グリップ的には厳しく、40周ぐらいずっと後ろから迫られる展開で、ものすごく疲れました。チャンピオンを決めた後のレースではあったんですけど、やっぱり勝って終わりたかったですし、ちょっと気を抜けばすぐに2、3位に落ちそうな展開の中、なんとか凌ぎきって、完璧な形でチャンピオンを取れて嬉しいです。坪井選手とチーム、そして監督の(伊藤)大輔さんにも本当に感謝しています。

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MobiliTech編集部

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