
WHILL株式会社は、スペインのバルセロナ=エル・プラット空港(以下「バルセロナ空港」)とイタリア・ローマのフィウミチーノ空港において、「WHILL自動運転サービス」の運用を開始したことを発表しました。本件は、航空業界における移動サービスのDX化を推進し、高齢化と旅行需要の増加に伴う移動課題の解決を目指すものです。関係各者とのトライアルを経て、安定運用と利用客からの好評を得て、欧州で初めての導入に至りました。
世界的に高齢化が進み、2050年には60歳以上の人口が21億人に達すると予測される中、旅行需要も増大しており、歩行に不安を抱える旅客への高品質なサービス提供が航空業界の課題となっています。特に、空港内における車椅子介助サービスの需要増加、待ち時間の長期化、介助スタッフの負担増などが顕在化しており、運営コストの上昇や人的リソース不足への対応が求められています.
こうした課題に対し、WHILL自動運転サービスは、欧州の空港として初めてバルセロナ空港とフィウミチーノ空港に導入されました。バルセロナ空港では、ターミナル1の保安エリア内で2台が運用され、A、B、C全エリアの搭乗ゲートを結ぶルートをカバーします。出発客を搭乗ゲートまで送り届けるだけでなく、乗り継ぎ客のゲート間移動や、到着ゲートから所定の場所までの送迎など、多岐にわたる用途で活用されます。
一方、フィウミチーノ空港では、ターミナル3の保安エリア内で4台が運用され、約30カ所の搭乗ゲートと3カ所のラウンジへの移動を支援します。13言語に対応しており、利用者は運営スタッフが設定した目的地まで自動運転モビリティに乗車するだけで移動できます。降車後は、無人で元の場所や次の利用者の元へ返却されます。
従来の車椅子介助サービスをWHILL自動運転サービスに置き換えることで、スタッフの負担軽減と、安定した移動サービスの提供による顧客満足度の向上に貢献します。WHILL社は今後も、航空業界の各ステークホルダーと連携し、グローバル展開を通じて世界中の旅客の安心で快適な移動の利便性向上を目指します。
国際空港評価においては、高齢者や障害者への配慮を評価する「World’s Best PRM / Accessible Facilities」といった部門が設けられており、移動環境の整備はその一環として推進されています。WHILL自動運転サービスは、羽田空港、関西国際空港、成田国際空港をはじめとする国内主要5空港や、ロサンゼルス空港など北米3空港、国内の病院などでも導入されています。


