BMWが超本気で中国市場を狙う!独自開発技術と限定モデルを上海で披露

BMW Groupは、2025年4月23日に開幕した上海モーターショーにおいて、将来世代の車両コンセプト「Neue Klasse」に向けた主要技術ハイライトを発表した。

展示の中心は、スマートディスプレイ・操作コンセプトであるBMW Panoramic iDriveと、運転ダイナミクスのための高速中央コンピューターであるHeart of Joyである。BMW Panoramic iDriveは、中国市場向けに特別開発されたバージョンが展示された。このバージョンは、現地パートナーとの協力により中国ユーザーに合わせた専用デジタル機能を持ち、2026年半ばから中国市場のBMWモデルに搭載される予定である。

Heart of Joyは、すべての運転ダイナミクス機能を中央で計算し、従来システムの10倍速い情報処理速度を持つ。この技術は、高性能テスト車両であるBMW Vision Driving Experienceに搭載され公開された。このテスト車両は蛍光塗料で彩られているが、量産予定はない。

Neue Klasseの最初の中国向けモデルは、2026年に登場し、瀋陽工場で生産される計画である。上海のデザインチームが中国専用モデルの開発を担当する。

また、MINIブランドの新型高性能モデルMINI John Cooper Worksや、中国プレミアのBMW 3シリーズ50周年記念モデル(2500台限定)、ワールドプレミアのBMW M4 Edition Nürburgring(中国限定53台)なども展示された。BMW Groupは、約5,000平方メートルの展示スペースに合計42台の車両を展示している。

BMW Groupは、中国市場をイノベーションにおいて重要視しており、「At Home in China」戦略に基づき、中国での独立したソフトウェア開発や現地技術リーダーとの提携を強化している。

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MobiliTech編集部

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