沖縄MaaS、Tポイントのデータを活用した利用促進施策を実施

TISと沖縄都市モノレールは、両社が展開する沖縄MaaSにおいて、CCCマーケティンググループと協業し、沖縄MaaSと親和性の高い生活者に向けて、CCCマーケティンググループが有するTポイントのデータを活用した利用促進施策を実施します。

沖縄MaaSは、国土交通省の「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択された実証事業で、2020年12月から沖縄全域のモノレール、バス、船舶などの乗車券や観光/商業施設、その他サービスと連携しています。
TISはMaaSプラットフォーマーとしてサービス提供を行い、MaaSの成功モデルの確立を目指し構想策定などの支援を行ってきました。また、沖縄都市モノレールは運営者として実証事業全体の取り纏めを行い、また沖縄県内の交通機関において中核サービスを提供する事業者として沖縄県内の交通課題解消に向けて他の交通関連事業者へ連携を働きかけてきました。

沖縄MaaSのさらなる利用促進のために、CCCマーケティンググループと協業しMaaSの重要な利点であるデータを活用したプロモーション施策を4月1日から実施しています。
今回の施策では、CCCマーケティンググループが有するTポイントのデータを活用し、沖縄MaaSをより有効に活用いただける出張者など、以下のターゲット層に利便性を訴求するメールを送るなどの沖縄MaaSユーザー拡大を目的とした施策を行います。

<ターゲット層と提供情報>
①   出張者
・出張に便利なゆいレール1日乗車券やコワーキングスペースを紹介
②   沖縄県民でグルメ好きな方
・ゆいレール沿線のグルメでお得なチケットを紹介
③   沖縄に興味があるもののまだ沖縄に行ったことが無い方
・沖縄MaaSの利便性を紹介

CCCマーケティンググループとの情報連携により、沖縄MaaSの認知度向上を図り、利用者に適した新しいサービスを増やすことで沖縄MaaSの価値を向上してまいります。

■背景
MaaSは交通手段をシームレスにつなぐことはもちろん、観光施設、宿泊施設、飲食店などとも連携し各施設の情報やクーポンの提供など、利用者の生活に選択肢を増やしてくれるサービスです。さらにサービスの展開により得た属性データをはじめとする様々なデータを組み合わせることで、地域の情報発信や商品の販売チャネルの拡大、そこで得られるデータをマーケティング施策に活かすことも可能にします。
ここ数年、地域交通課題を解決するため、全国でMaaSの取り組みが広がっていますが、MaaS利用者を拡大し、サービスの継続運営ができるビジネスモデルの確立が必要とされています。
そこで沖縄MaaSはCCCマーケティンググループと協業しその魅力を伝えていくことで、より多くの利用者拡大に向けて、MaaSに関わる様々なデータを基にMaaSのサービス向上を図ります。また、今回の施策をきっかけとして沖縄MaaSにおけるCCCマーケティンググループとの取り組みを拡充し、より多くのお客様に有効に使っていただけるサービスにしていきます。

■今後の取り組みについて
沖縄モノレールでは、コロナ禍でモノレールの乗降が大幅に減少している状況ではあるものの、沖縄MaaSを利用した新たな客層の来訪チャンスを創出して、地域に元気と活気を取り戻すことを目指しています。TISでは沖縄MaaSの拡大に向けて、今後も観光客の利便性向上のみならず、地域住民の方々にも使っていただけるサービスを実現します。また、今回のようなデータを利活用したサービスなど、新たなデータ利活用サービスの企画・開発も実施していきます。

■「MaaSプラットフォームサービス」について
TISが提供する「MaaSプラットフォームサービス」は、鉄道、バス、タクシーなど複数の移動手段を使用できる地域で、各事業体が共同での施策を実施する際に活用できる「MaaSプラットフォームサービス」として提供しています。MaaSによる利便性向上、地域住民や観光客などの交通における社会課題解決を実現するプラットフォームを目指しています。

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MobiliTech編集部

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