Mobility in Harmony (MIH) Consortium、次世代基盤にBlackBerry IVYを採用

BlackBerryは、鴻海精密工業(Foxconn)が主導するMobility in Harmony (MIH) Consortium(以下、MIH)との間で、次世代プラットフォームの基盤としてBlackBerryを採用することで合意したと発表した。

MIHは電気自動車業界にイノベーションを起こすことを目指し、オープンなエコシステムを構築する団体である。MIHの電気自動車プラットフォームはオープンで非依存型を旨とし、モジュール型設計アプローチを採用している。今後はBlackBerryのソフトウェアとサービスを、その安全性とセキュリティに優れた基盤として活用することとなる。MIHが手掛ける「Project X」は、2023年後半に日本で1列3シート車として発表する予定で、特にアジアの消費者を対象としている。また、選択肢を広げ、イノベーションを引き起こすべく、MIHは今後数年以内に6シートおよび9シートの車両プラットフォームも発表する計画である。

契約の一部として、MIHはBlackBerryの安全認証を取得し、高く評価されているBlackBerry QNX製品ポートフォリオと、受賞歴のあるクラウド接続車載AIプラットフォームBlackBerry IVYを利用することとなった。これには、QNXソフトウェア開発プラットフォーム(SDP 7.1)のライセンスやQNXミドルウェア技術、そしてシステムレベル統合、パフォーマンス最適化、ソリューション妥当性確認のエンジニアリング・プロフェッショナルサービスが含まれる。

MIHの最高経営責任者であるJack Cheng氏は、「私たちはオープンで非依存型なエコシステムを推進し、スマートな生活をより豊かなものにすること、そしてモビリティとグリーン・ロジスティクスの未来を再定義することを目指しています。このビジョンを共有するBlackBerryとの協力関係は、この目標達成のための最適なパートナーシップである」と語った。

一方、BlackBerry IoTのプレジデント兼ジェネラルマネージャーのMattias Eriksson氏も「鴻海のMIHは、EVエコシステムのイノベーションを目指し、そのビジョンを明確に示している。BlackBerry QNXの導入により、各企業はソフトウェア・スタックの上位層に集中し、ユーザー体験に直接影響を及ぼすソフトウェアに専念できる。これにより開発期間の短縮、安全性とセキュリティの向上、そしてコスト削減が可能となる。我々は、MIHのビジョンを実現し、EV業界全体の変革に寄与できることを大変嬉しく思う」とコメントした。これからのBlackBerryとMIHのパートナーシップによるイノベーションに期待が寄せられる。

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