ホンダは、北米で2024年年初に発売を予定している新型EV「PROLOGUE(プロローグ)」を発表した。
ホンダは2040年までに電気車(EV)および燃料電池車(FCEV)の販売比率を全世界で100%にするとの新たな野心的な目標を設定。この一環として、北米市場に特化した新型EV「プロローグ」を発表した。この車は、ゼネラルモーターズ(GM)との共同開発となり、「Ultium(アルティウム)」というGMのバッテリーを搭載している。
デザインコンセプトは「Neo-Rugged(ネオ ラギッド)」であり、洗練されながらも頑丈さを感じさせるデザインを採用。特に、エクステリアはロー&ワイドなフォルムが特徴となり、最上位グレードでは21インチの大型ホイールを搭載している。インテリアにおいても上質な素材を使用し、シンプルな水平基調のデザインを取り入れた。
先進的なインターフェースとして、11インチのデジタルメーターパネルや11.3インチのタッチスクリーンを採用。また、最上位グレードでは7×3インチのヘッドアップディスプレーが運転者の視界にさまざまな情報を提供する。
車載向けコネクテッドサービス「Google built-in(グーグル ビルトイン)」を標準装備し、車内でのGoogleアシスタントやGoogleマップの利用が可能に。更に、ソフトウェアはOTA(Over the Air)によるアップデートが行える。
安全性においては、「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備。米国の安全性能評価試験における最高評価を目指して開発が進められている。
動力性能面では、最適化されたマルチリンク式サスペンションをフロントとリアに採用。また、航続距離はEPA基準で300マイル(約482km)以上を目指し、DC急速充電にも対応しており、約10分で65マイル(約104km)を充電可能だ。
北米市場における充電インフラの整備も進行中であり、複数の自動車メーカーとの合弁会社設立で高出力充電網の構築が進められている。また、2025年からは北米でのEV充電ポートに「North American Charging Standard(NACS)」を採用することがTesla, Inc.と合意されている。
このような取り組みを通じて、HondaはEVの普及とともに充電環境の整備を推進し、持続可能なモビリティの実現を目指している。