香港空港、無人貨物革命!キャセイが自動運転EVトラクターで実証成功

キャセイカーゴターミナルは、香港国際空港(HKIA)において、貨物ターミナル内から西貨物エプロン(WCA)までの完全自動運転電気トラクター(AET)による貨物輸送の実証実験を完了しました。このエンドツーエンドの試験運用は、ターミナル内での貨物搭載ゲートへの自動走行、WCAへの貨物輸送、航空機への直接搭載準備を含むものです。

特筆すべき点として、AETの牽引する貨物台車が、荷役デッキと自動的に整合する精密なドッキングソリューションが挙げられます。また、セキュリティ機能も強化されており、保安を損なうことなくターミナルへのデジタルチェックイン・チェックアウトが可能です。

本プロジェクトは、キャセイカーゴターミナル、香港空港管理局、中国の自動運転企業UISEEとの共同で行われました。この成果は、貨物輸送の効率化、安全性向上、持続可能性の強化に貢献します。キャセイカーゴターミナルのマーク・ワッツCOOは、AETが従来の貨物作業よりも高度なワークフローに対応可能であることを示し、手作業の削減と効率の大幅な向上世界で最も繁忙な貨物ハブにおける貨物フローの改善地上支援車両に関連する炭素排出量のSignificantな削減に期待を示しました。

キャセイカーゴターミナルは、AETの継続的な試験運用に加え、非電気式貨物トラクター向けに水素化植物油(HVO)の試験運用も行っています。HVOは、化石燃料由来のディーゼルに代わる再生可能な代替燃料であり、ライフサイクル全体の炭素排出量を約80-90%削減できるとされています。ワッツCOOは、HVOを重要な一歩としつつ、排出量削減とデジタルおよびサステナビリティにおけるリーダーシップの追求のため、継続的な電動化が究極のビジョンであると述べました。

香港空港管理局のイェン・イェン副局長(空港運営部門担当代理)は、この新たなマイルストーンがスマートロジスティクスと持続可能な航空開発におけるHKIAのリーダーシップを強化し、貨物取扱における自律走行ソリューションのさらなる進歩に道を開くものであると評価しました。

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MobiliTech編集部

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