2022年10月10日から14日までUAE・ドバイで開催されたGITEX2022ではモビリティー関連の展示も多くみられました。中国の自動車メーカー、XPENG Motors(小鵬汽車)子会社でエアモビリティーを開発するXPENG AEROHT(小鵬匯天)は小型eVTOL(電動垂直離着陸機)である「XPENG X2」を出展。実際にドバイの屋外で飛行テストも行われ、90秒間のフライトに成功しました。
XPENG X2は2人乗りのeVTOL。本体サイズは最大で長さ4.97m、幅4.78m、高さ1.36m。ボディーはフルカーボンファイバーで重量はバッテリー込みで560㎏。離陸時の最大重量は760㎏です。
プロペラは前後左右に2x4組を搭載します。最高速度は130Km/h、最大航続可能時間は35分。最高航続高度は1000m。30分程度飛行できるということから医療関連の輸送やパトロールなどへの応用展開が考えられています。
ドアはガルウィング型で乗客は左右からそれぞれ乗り込みます。手動航行と自動航行の切り替えが可能で、2人の乗客を乗せる自動運転のエアタクシーとしても使えそうです。ドバイのように土地が十分にあり、また富裕層の多い場所であれば個人で所有して都市内移動に使うことも考えられるでしょう。
写真では見えませんがフロントグラス上にはワンタッチの始動ボタンを備えています。赤いボタンは8つのプロペラの制御用でしょうか。ディスプレイには航空機のバッテリー残量やナビ情報などを表示可能。目的地を入力するだけで自動で飛行する機能も備えてるとのこと。
XPENG AEROHTは2024年にeVTOLの商用化を目指し開発を進めています。商用eVTOLの想定価格は100万元(約2000万円)になる予定とのことです。