先日、札幌での取材機会があり、ANA便で羽田空港から新千歳空港へのフライトを利用しました。
そこで気になったのが、搭乗方法です。というのも、ANAは5月に「ANA Smart Travel」を発表。Skipサービスを2023年3月いっぱいで廃止し、自動チェックインカウンターも順次撤廃していくとアナウンスしています。
発表から3ヵ月ほど経過した現在、Skipがなくなるということで、乗客はどの方法で搭乗ゲートを通過しているのか? ちょっとチェックしてみました。
正確にカウントしたわけではないですが、土曜日お昼前の羽田-新千歳便ということで観光での移動が多いのか、割合的には「クレジットカードなどICEカード<紙の搭乗券<スマートフォン」といった感じ。
思った以上にクレジットカードなどのICカードが少ない印象。スマートフォンでもQRコードをかざす人がほとんど。これが羽田-伊丹のようにビジネスでの移動が多い路線や日時だとまた状況は違うのでしょうが、Skipで乗っている人はかなり少ない感じです。
Skip廃止が報道された時期は、かなり反対の声もネット上にはありましたが、現場で見てみると、廃止にしてもQRコードでの搭乗へ移行はスムーズに進みそうです。
ただ現状のシステムだと、ちょっと問題点も見受けられました。それは搭乗ゲートでスマートフォンのQRコードをかざしても読み取ってくれない問題です。
見ていると数人にひとりのペースで、搭乗口で読み込めないトラブルが発生していました。観察していると、たいていの場合、QRコードを表示してかざしているのに、iDなどのモバイル決済サービスが起動して、QRコードの画面が切り替わっているようです。
SkipサービスはFeliCaのシステムを使っているため、搭乗口のQRコードリーダーはFeliCaのリーダーも兼ねています。そのため、QRコードを読み取る前にスマートフォンのFeliCaが反応してしまうわけです。
ただよく見ていると、同じQRコードでもすんなり通過できている人も多くいます。その場合は、iPhoneのウォレットに登録したモバイル搭乗券を使っていました。
逆に読み込めない人は、ANAアプリから表示したQRコードだったり、eチケットとして送られてきたPDFに記載されているQRコードを表示ししているケースが多いようです。どうやらウォレットを起動してQRコードのモバイル搭乗券を表示すると、FeliCaは反応しないようになっているのかも。
来年3月にFeliCaを使ったSikpサービスが廃止されるので、搭乗ゲートのリーダーも機能変更があると思われます。その場合FeliCaリーダーの機能も無くなるか、無効にするかで対応すれば、もっとQRコードの読み込みエラーは減るのかなと。
当面はANAでの搭乗の際にスマートフォン、特にiPhoneでQRコードを使って搭乗する場合は、ウォレットを使ったほうがスムーズにいけそうです。